Minolta  Uniomat

 親父が初めて買ったカメラだそうだ。1964年の東京オリンピックに持っていったそうで、1962〜3年頃の購入らしい。子供の頃は、このカメラでよく写してもらった記憶がある。それに当時はストロボではなくフラッシュだった。ホットシューの上に、銀色の反射板をまるく広げ、その真ん中に電球をはめる。そして、一回発光するたびに電球を取り替えるものだ。なんだか贅沢な気がする。

 そう言えば、小学生の頃、新学期のクラス写真は写真屋さんが大きな木製カメラで撮ってくれていた。フラッシュはマグネシウムを塗った板で、光って燃えた後、白い煙が立ち昇った。そのカメラ屋さんによると、何十回かに一回は、この煙が輪になるそうで、そのことを教えてくれた直後、次のクラスの時に、きれいな輪が昇っていくのを見た記憶がある。

 このカメラ、30年以上の長年にわたり現役で使用されていたため、かなり傷んでいる。ボディーはあちこちへこみ、軍艦部の露出計とフィルムカウンターの窓が壊れている。Cdsの集光部分は曇り、ファインダーもかなり汚れていて見にくくなってなっているし、二重像もかなりうすい。巻上げは時々ひっかかるし、レンズにわずかな曇りがある。もちろん、裏ぶたのモルトはネバネバで一部は、剥げてしまっている。

 しかし、親父はまだ使えると言っている。とりあえず金属部分の汚れはアルコールで拭き、レンズはクリーナーで汚れ落としし、シャッターリングと連動して動くカムに追針部分を押さえるバネが外れていたのを直してみると、シャッター、巻上げ、ピント、露出計と一通り全てが完動している。手にした時の重量感といい、メカニカルな雰囲気といい、まだまだ使ってみたいと思うのはわかる気がする。それに、電池を必要としないのもいい。Cdsの採光部分が大きいので電池不要で露出計が作動する。また、いつからか最近のミノルタの普及コンパクトカメラはミノルタレンズとなってしまったが、これは高級一眼レフと同じロッコールレンズである。写りはシャープで申し分ない。

 このカメラについて、いくつかわからない点がある。まず、シャッターリング部分の記載である。B、6、7、8〜16、17、18と数字が書かれている。Bのバルブはわかるが、他の数字は何だろう。EVのことだろうか?このリング一つでシャッタースピードと絞りの両方が制御されているのは確かなのだけれど・ ・ ・。あと、裏ぶたに貼られたフラッシュ撮影用のチャートであるが、フラッシュ撮影の経験がないので見方がわからない。

裏ぶたのフラッシュ撮影用チャート ホットシューの右が露出計。
赤い針に緑色のマークをシャッターリングを回して合わせる。

<性能表>
名称 ミノルタ ユニオマット
型式 35mm レンズシャッター式
距離計連動カメラ
レンズ ロッコール f=45mm F=2.8
シャッター OPTIPER UNI CITIZEN
B、他は不明
セルフタイマー、X接点付
ピント合せ 二重像合致式距離計連動
ファインダー 採光式ブライトフレーム付
ビューファインダー
露出計 セレン光電池使用外光式測光 追針式
フィルム感度 ISO6〜1600
フィルム巻上げ レバー式1作動(小刻み巻上げ可能)
製造番号 237147
その他 電池不要

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