ヒノサワさんちのアストロカメラ
(HB-120T)

    
 天文ガイド(2002年5月号)で部品頒布された、「ヒノサワさんちのアストロカメラ(HB-120T)」を注文。7月6日に送られてきたのでさっそく組み立ててみました。

 このカメラは、ブローニー判フィルムに45mm円形視野で撮影するもので、配電盤のアルミダイキャストやオーディオ用つまみを使用するなど、いかにも自作っぽいキットになっています。

 工具としては、ラジオペンチ、精密ドライバー、六角レンチ(M4用)、ヤスリ(バリ取り用)、はさみ(引き蓋の角を切る)が最低必要です。私は他に、11mmスパナ(カメラ止めネジのナット用)、植毛紙、ピンセット(植毛紙を貼る時に)、エポキシ接着剤、ようじ(接着剤を塗る時に)を準備しました。  

   

   
<部品を並べたところ>

 説明書を読みながら、部品を順に並べたところ、欠品がありました

 裏からフィルムを押さえる圧板を引っ張るノブが入っていません。

 他にも、圧板がアルミからプラスチックに、三脚台座がカメラケース用止めネジに変更されていたり、予想以上の注文に生産が間に合わず、簡略化されている部分がありました。
 機能に変わりはないといっても、やはり金属部品の方が所有感が違いますよね。

   

  
<フィルムスプール押さえ>

 フィルムスプール押さえ部分を組み立てた状態です。

 上側左のリールは、スペーサーで高さが一定のため、それに右の巻き取り側も合わせます。

 下側の高さはスプールをはめて、バネの硬さを見ながら適当なところで固定します。

  

  
<三脚取り付け台座>

 アルミ製の台座からカメラケース用の止めネジに簡略化されていました。

 このネジは上のほうだけネジが切ってあり、中間から下はネジ山が削り落としてあり、付属の座金だけでは、ナットを締めていくと、このネジ山の無いところに落っこちてしまったため、手持ちの座金を重ねて固定しました。

 まず、カメラケース止めネジにエポキシ接着剤を塗布して、カメラ本体にくっつける。
 座金もエポキシで接着し、ナットを取り付ける。
 止めネジがプラスチックの台座から抜けて来ないようにボルトナットで固定し、ナットをしっかりと締め付ける。
 ナットはクロムメッキで迷光が心配なので、上から植毛紙を貼り付ける。 

  

  
<カメラマウント付フランジ>

 このフランジは質感があっていい部品です。しかし、このピカピカのままで良いのだろうか?と思い、内側に植毛紙を貼っておきました。

   

  
<画面枠とフランジの共締め>

 本体に、画面枠とフランジを共締めで取り付けようとしたら、ネジの角度や位置がずれていて、うまくはまりませんでした。

 一旦はずして見ると、左のように画面枠の4つのネジ穴の内一つが大きく直角からずれており、位置も少し外側にずれていました。

 とはいっても、修正できませんので、無理やりねじ込んで固定してしまいました。

 いかにも素人加工といった感じで、天文ガイドらしくないですね。

  

  
<本体内部>

 本体の組み立てが終了したところです。

 ところが、フィルム装填側にスプールをはめて見ると、スプールが傾いてはまり、スプールの耳が画面枠の側面にこすっています。

 スプール押さえのリール取り付け用の穴位置が上下で1mmほどずれているのが原因です。

 こりゃまた素人加工ですね。
 しかし、これでフィルムの平面性に問題がでたりとかしないんでしょうか?
 心配ですね。。。

  

  

<完成:正面側>

 引き蓋は左側にある方が良かったのですが、そうするとカメラレンズが上下逆さまについてしまうので仕方なく右にしています。

 天文ガイドの記事中の写真では左側に引き蓋があったのに、同封されていた組み立て説明図では右側になっていました。
 それとも、マウントをフランジに取り付けるとき向きを適当にやったのでしょうか?
 ここまで組み立ててみたところ、どうも品質管理がいいかげんというより、そういう思想が全く無いような印象を受けます。
 これも、コンセプトなのか?

<完成:裏面側>

 圧板引っ張りノブの欠品が悲しい。
 
 この引っ張り棒がけっこう飛び出ていて、収納性が悪そう。
 ぶつけて壊しそうだし。。。

  

  

             <完成:カメラレンズを付けた状態>

                ニッコール35mmレンズを装着した状態。
                直焦点用にはこのまますぐにも使えますが、
                カメラレンズを使う場合は、ファインダーをどうするかが、課題です。  

  

  02年7月8日(月)に、天文ガイド編集部あてに、「欠品部品送付依頼書」と合わせて組立てで気づいた不具合について報告したところ、7月11日(木)に欠品部品、および不具合についての回答がありました。
 詳しくは、こちらのページ「欠品&品質異常」をご覧下さい。

 試写でトラブル。巻き上げノブがゆるすぎて、フィルムに引っ張られ戻ってしまう。うまく巻けずにコマとコマが重なり失敗。
 そこで、さっそくノブの改造をすることに。
 詳しくは、こちらのページ「改造1・巻き上げノブ」をご覧下さい。(2002年7月14日)

 スポーツファインダーが入荷。
 ニコノス用水中ファインダーと潜るんです用スポーツファインダー。
 詳しくは、こちらのページ「改造2・スポーツファインダー」をご覧下さい。(2002年8月3日)

 円形写野の全天カメラにしようと、シグマの15mmF2.8対角魚眼を購入。
 さっそく邪魔なレンズフードを切断。
 詳しくは、こちらのページ「改造3・レンズフードの切断」をご覧下さい。(2002年8月3日)

 乗鞍高原にて、シグマ15mmF2.8による円形写野全天写真をテスト撮影。
 ピントがこれで良いのか疑問だが、とりあえず問題なく撮影可能。
 詳しくは、こちらのページ「テスト1・円形写野全天写真」をご覧下さい。(2002年8月15日)

 やはり、スポーツファインダーは円形視野の方が使い良さそうです。
 そこで、自作してみました。
 詳しくは、こちらのページ「自作スポーツファインダー」をご覧下さい。(2002年8月25日)

 長野県下伊那郡根羽村にて、ボーグ100EDによる直焦点撮影をテスト。
 ボーグ100EDは、そのままでは周辺のコマ収差が目立ち、せっかくの画面が台無し。
 そこで、イメージサークルが45mmある、0.85倍のレデューサーを装着。
 詳しくは、「オートガイダー」
のページの「第8回テスト結果」をご覧下さい。(2002年10月5日)

 直焦点テスト撮影で画面枠が左右で明瞭さに差がある不具合。
 原因はマウントの中心ズレ。調整しました。
 詳しくは、こちらのページ「マウントの軸線調整」をご覧下さい。(2002年11月16日)
 調整後の結果は、
「オートガイダー」のページの「第9回テスト結果」をご覧下さい。
                                            (2003年10月24日)